組織や職種を超えた共進化の場「PKSHA Conference」——部門を超えた知見交流で事業創発を期待
PKSHA Technology(以下、PKSHA)では、所属会社や職種に関係なく知見を共有し合え議論できる場があります。そこでは様々な領域での知見が交流され、「人とソフトウエアの共進化」を目指すPKSHAの中で、まさに仲間との「共進化」を実感できるイベントです。
PKSHAグループが目指すVision「人とソフトウエアの共進化」の実現に向けた現在地をお届けするマガジン『PKSHA ナラティブ』。
この記事では、2023年2月に開催された第2回PKSHA Conferenceの事務局を務めた2人に、開催の狙いや目的、1回目を踏まえて工夫した点など話を聞きました。
手弁当で始まったPKSHA Conference
——「PKSHA Conference」の事務局に携わることになった経緯を教えてください。
福地:もともと「PKSHA Conference」は私が発案しました。PKSHAは社内勉強会が多く開催されており、1回1回の内容も深く踏み込んだ形になっています。それを社内で学会発表のようにできないかと思い、マネジメント層に提案し、第1回目を2022年10月に開催しました。第1回目は自分と近いR&D系のメンバー中心に、第2回目はそれを全社に広げ、他の事業部のプログラムも組み込んだ構成を企画しました。
矢嶋:私は第1回に視聴者として参加していました。第1回の時点で非常に学びが多く、また登壇者と運営の熱量が伝わってくるイベントでした。私もこうしたイベント企画に携わりたいと思っていたところ第2回開催のアナウンスがあったので、自ら手を挙げて事務局に参加しました。
社内の知を幅広く知る機会へ
——第1回目から第2回目を開催するにあたって、どんな企画意図があったのでしょうか?
福地:PKSHAはプロダクトを作る事業、ソリューションとして個社にAIを提供するソリューション事業(AI Solution事業本部)を中心に幅広く事業を展開しています。私自身も一部のAI Solution事業しか知らないので、「もっと広く知りたい」というコンセプトで企画していました。
初回はR&Dのメンバーが最新の研究を発表するケースが多かったのですが、ちょっと深すぎて参加者を置いてきぼりにしている節もあったので。第2回はプロダクトやチームの紹介を入れていきましたね。朝会(※1)や月末定例(※2)があるので、グループ会社や他の事業部の情報は定期的に手に入るのですが、発表時間が限られてるのでもっと深く知る機会があればいいなと思っていました。
矢嶋:私が過去経験した魅力的なオンラインイベントとして2021年の「Regional Scrum Gathering Tokyo」(アジャイル、スクラムの実践者が一同に介するコミュニティイベント)があります。私が参加したその年はリモート開催でしたが、オンラインの中でも熱いディスカッションが繰り広げられ非常に盛り上がっていました。そんな盛り上がりを「PKSHA Conference」でも実現させたく、発表者と参加者が双方向に会話できるように、発表者は発表後もブースにいてディスカッションできる形式にしました。
福地:第1回目は、オンラインの学会発表に近くポスター形式で、1枚のポスターに内容をまとめて発表者がいる形でした。今回は発表の場を3トラックに分けて1セッション30分×5枠と、その後登壇者が30分間ディスカッションできるようにしました。やはり、部門や事業部をまたいで事業の創発ができればと期待していましたね。具体的には、ビジネスサイドから「お客さんがこんなAIが欲しいって言ってる」というニーズが出てきて、それに対して開発サイドから「今、この技術が使えるかもしれませんね」という会話が生まれればいいな、と。マネージャーレベルならば横のつながりはありますが、ここ数年はコロナの影響もあり現場のレイヤーではリモートワークが中心で業務以外で関わることは少ないので、そんな機会をデザインしたいと思っていました。
矢嶋:社内施策でシャッフルランチなどもあるので、事業部を超えた知り合いは出来ますけれど、具体的に「コレをやりましょう!」という話にはなり辛いですからね。
社内の理解度が上がるイベントに
——実際に第2回目の「PKSHA Conference」を開催しての所感を聞かせて下さい。
福地:企画意図通りにメンバー同士や他の事業部が何をやっているのかは「総合的に深く知れたのでは」と思います。アンケートの数字でも「理解度が上がった」や「良い内容だった」の項目に高いスコアを得られたので、全体のコンテンツ設計は良かったと思います。
——印象に残ってる発表はありますか?
福地:プロダクトについて事業部の担当者から話を聞けたことは印象に残ってます。自分の担当外だったりグループ会社のことだったりするとどうしても知識は浅くなってしまうので、深く知ることができたのは嬉しい体験でした。また、人事の方による『これからの新卒採用と現在の取り組み』も面白かったですね。「メンバーを募集しています」という話はよく聞きますけれど、「人事はこんな想いを持って業務をやっています」や「新卒採用はこんなスケジュールで、こんな観点で動いています」というのは新鮮でした。普段業務をやっているなかで人事系の話はなかなか聞かないので。
矢嶋:QAエンジニアによる「QA入門」などもありましたね。プロダクトに限らず、何か相談できる人たちがいるのも心強かったです。あと、グループ会社のプロダクトについてのセッションもありました。画像認識を用いたナンバープレート認識やロック板のない駐車場という機器・サービスを提供しているアイテックというグループ会社があり、PKSHAのエンジニアが開発チームに参加してます。そのメンバーから未来の駐車場を実現するための展望や新規プロダクトの話がありました。そういった話も面白かったですね。
今後の展望 さらに参加しやすい場づくりを
——「PKSHA Conference」を行うなかで、今後はどんな展望を持っていますか?
矢嶋:ディスカッションも盛り上がったと思いますが、Slackの実況中継チャネルはどうしても特定のメンバーがつぶやく形になりがちです。もっと、心理的安全性を高く、誰が何を喋ってもいい雰囲気づくりは目指していきたいですね。
福地:確かにもっと話を聞きやすく発言のハードルを下げたいですね。
一方でコロナ禍もだいぶ収束してきたのでゆくゆくはオフラインでリアルに開催したいです。それから、登壇者が登壇実績としてプロフィールに載せられるようなイベントにしていきたいと思ってます。
あと、PKSHAには非常に優秀なエンジニアがたくさんいるので、より社内の強いエンジニアとたくさん繋がって日々楽しく技術談義をして、色々なところでコラボレーションが生まれるとよいなと思います。
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