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PKSHA 生成 AI ハッカソン 開催レポート

こんにちは。PKSHA 新卒採用担当の内藤(@NaitoShiomi)です。
この秋、PKSHA としては初の学生向け「生成 AI ハッカソン」を開催しました!本日はその開催レポートをお届けします。

内藤 汐美(人事本部採用チーム 新卒採用担当 / 技術広報)
大学卒業後、IT エンジニア学生のヘッドハンティングをしながら様々な就活イベントの企画運営に携わる。2016 年にヤフー株式会社へ転職し、年間 300 人を超える新卒エンジニア採用と DevRel を担当。2022 年 12 月から PKSHA Technology にてエンジニアの新卒採用立ち上げに携わり、現在は技術広報も兼任している。

「PKSHA Technology 生成 AI ハッカソン」とは

2012 年の創業以来、数多くの企業に AI Solution・AI SaaS を導入し、一貫して「未来のソフトウエア」の社会実装を行っている PKSHA Technology が、初めて学生向けに開催した「生成 AI ハッカソン」です。

PKSHA の事業について

社内では、2023 年、2024 年と「PKSHA GPT Hackathon」を開催しており、グループ横断で 100 名以上が参加する一大イベントとなっています。エンジニアだけでなく、営業や企画、バックオフィスのメンバーも参加し、イベント後には社内で実際に使われていたり、事業化に繋がったものもありました。

学生向けのハッカソンは今回初開催で、2024 年 10 月 30 日に予選、2 週間後の 11 月 15 日に本戦という少し長めのスケジュールを取り、予選と本戦の間に PKSHA 社員からのフィードバックを経て、改善を重ねるのが特徴です。

今回のテーマは「人の能力を拡張し、生産性を革新的に向上させる Copilot」でした。審査基準も実用性が重視され、AI の社会実装にこだわっている PKSHA ならではの視点で評価が行われます。

発表されたテーマと審査基準

予選

まずは、発表されたお題に沿って 1~4 名の全国各地から集まったエンジニアチームが、約 2 週間で課題設定から実装を行い、3 分のデモ動画を提出することでプレエントリーが完了します。いきなりハードルが高いルール設定かと思われますが、通常業務をしながら各チームが 2 週間で開発し、3 分のデモ動画を提出するというのは、実は社内のハッカソンと全く同じルール。
途中で作品の提出を断念するチームもある中、提出までやりきっていただいたチームで予選が行われ、見事本戦に進むこととなった 3 チームが決定しました。

ここからは、各チームに PKSHA のソフトウエアエンジニア(SWE)とアルゴリズムエンジニア(AE)がそれぞれ付き、本戦までのブラッシュアップのサポートを行っていきます。

本戦に進む 3 チームに、アルゴリズムエンジニア(AE)と
ソフトウエアエンジニア(SWE)がそれぞれメンターにつく

スケジュールは以下のようになっており、2 週間後の本戦を目指し、現在のプロダクトをさらにアップデートしていきます。限られた時間の中で PKSHA メンターと相談し、どんな開発を優先的に進めるのかがポイントになります。

予選から本戦までのスケジュール

本選にて提出する必要のある成果物は、ソースコードとプレゼン資料(10 分)です。エンジニアからのメンタリングでは、審査基準の実用性を軸に、さまざまな改善がなされました。

  • 曖昧だったターゲットをより明確に

  • AI 機能の精度向上

  • 新規機能の追加開発でプロダクトをリッチに 等

本戦

いよいよ 11/15(金)、本郷にある PKSHA オフィスにて本戦が行われました。各チーム、発表プレゼン 10 分+質疑応答 10 分で 1 チームあたり 20 分の持ち時間です。プレゼンの伝え方やわかりやすさもかなり重要視されるため、デモも含め緊張感が漂っていました。

本戦オープニングの様子

オープニングとして、代表の上野山より PKSHA が今世界をどう見ているのかや今後の事業について、学生の皆さんに期待していることなどをお話ししました。

PKSHA の歴史について
「みなさんのチャレンジは社会全体の中でも非常に重要」

いよいよ最終発表です。オフィスの違う階で仕事をしていたメンバーも発表を聞きに会場まで駆けつけました。

質疑応答で質問する PKSHA のエンジニア

プロダクトや機能の説明、開発でこだわったポイントなど、デモを見せながら伝えきるのは難しいのですが、限られた時間でどれだけ相手に伝わるプレゼンテーションができるかも重要です。

発表の様子①
発表の様子②

審査員からは、「ユーザーが本当に求めている機能は何なのか」「そのサービスがない世界とある世界でどんな行動変化があるのか」「今後の展望」という視点で、実用性にこだわった本気のフィードバックや質問が行われました。

そして、最優秀賞のチームは…!

チーム三重セス「NICE BUDDY」
PC 作業中に AI に質問する際、画面情報を言葉で伝えにくいという場面があると思います。隣にいる人間に質問するように、画面を見せながら話す体験ができないかということで、現在の画面情報を取得してそれに基づいて回答してくれる、AI との会話ツールを作成しました。

※以下、実際のデモ画面

「NICE BUDDY」
音声で質問すると操作の仕方を教えてくれる
テキストでの説明も可能

審査員からは、「人がこのソフトを使うコストへの意識が高いのが素晴らしい、ユースケースが明確で、これで楽になった未来が想像しやすい」といった意見や、「使ってくれるまでの障壁が低いわけではないので、Web アプリではない最適な実装形態・UX を検討して欲しい、ショートカットキーで呼び出したい」という今後のアップデートへの期待を込めたフィードバックもありました。

その他チームも、予選から大幅にアップデートをしており、限られた時間の中で改良してきた学生の思いにメンターだけでなく社員も驚かされました!

締めくくりとなる懇親会

最終発表後は、懇親会を実施しました。参加学生や社員も交えて交流し、本戦での緊張や開発の疲れが吹き飛ぶ楽しい時間になりました。

受賞チーム発表の瞬間
優勝チームのみなさんとメンター、おめでとうございます!

参加者の声

今回、参加者の学生の皆さんから嬉しいお声をいただいたので、一部感想を抜粋してご紹介します。

十分な開発資金を頂き、かつメンターの方に数多くフィードバックをしてもらいました。お題の難易度が高かったと感じましたが、今思えばその分とても良い経験ができました。中間フィードバックで的確にアドバイスしてくださり、さらに決勝の前日にもプレゼン資料の改善点を教えていただいたのでとてもありがたかったです。ビジネス視点での意見もいただけて大変貴重な体験ができました。

メンタリングでは、自分では思いつかない観点からアドバイスをいただいたり、発表のブラッシュアップをしていただきました。そもそも自分が提供したいものは何で、今のソフトウエアはそれをどこまで提供できてるのかに対して、真摯に向き合う経験になりました。

優勝できたため大満足です。長めの期間でのチーム開発を経験することができ、メンターの方からの有益なお話も聞くことができました。改善案を具体的に教えていただき、ユーザー目線のアドバイスもしていただいたのが非常に良かったです。一部機能が実装途中で終わってしまい、やりきれなかった悔しい部分もありました。

おわりに

今回は、初開催となった「PKSHA 生成 AI ハッカソン」の開催レポートを紹介しましたが、当日の様子を少しでも感じていただけたら幸いです。

そして、PKSHA では現在、新卒/中途ともに採用を強化をしており、26 年新卒向けエンジニア本選考や就業インターンも通年で実施しております。

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【26 年新卒】ソフトウエアエンジニア 本選考

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