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社内横断型イベントで生まれる「共進化」。PKSHA Conferenceで色濃く現れた組織のカルチャーとは

PKSHA Technology(以下、PKSHA)では毎年、全グループ・全職種の人が参加できる社内横断型のイベント「PKSHA Conference」を開催しています。職種・業種の異なるメンバーがポスターセッションを通して経験や知見を共有し、当日参加したメンバーとディスカッションを行い、交流を深めていることが特徴です。

今回は2024年11月に行われた「PKSHA Conference」第4回で、ポスターセッションの登壇者として発表を行った3名に、参加した理由や手応え、イベントから見えてきたPKSHAのカルチャーについて聞きました。

中川 岳(写真右:PKSHA Communication Chatbot事業部)
コンピューターエンジニアリングの領域で博士号を取得後、電機メーカーの研究所にてミドルウェアの研究に従事。最前線で研究課題を探すために、SaaSスタートアップに転職しエンジニアに転向。開発支援系のSaaSプロダクトの運用開発、開発マネジメント、製品デザインなど幅広く経験。AIを用いたWebサービスのシステム形態に興味があり、PKSHAに参画。

丸山 莉穂(写真中央:株式会社PKSHA Technology 社長室 事業開発チーム)
米カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、Bain&Co.、IDEOを経て、PKSHA Technologyに参画。様々な業界に対して事業戦略の立案、及びサービスのビジネス設計や顧客体験の策定まで幅広い経験を有する。PKSHA TechnologyではAIと体験設計が融合した事業設計を推進中。

上村 蒼(写真左:PKSHA Communication CS事業本部 ストラテジック セールス部)
デジタルマーケティング領域のスタートアップ2社でセールスに従事。前職ではエンタープライズセールス組織の立ち上げを経験。PKSHA Communication入社後はAI Saas事業のエンタープライズセールスとして金融機関を中心に数多くのプロジェクトを担当。


PKSHA Conference(パークシャ カンファレンス)とは

PKSHA Technology(以下、PKSHA)のグループ会社含む全社・全職種横断の社内イベントです。PKSHAグループのプロダクトやLayer(レイヤー)※、チームを横断した共進化の促進を目的とし、2022年秋からスタートしています。

当初は社内の技術を全社に広く知ってもらうことを目的としてはじまりましたが、回を重ねるごとに、グループ間のさまざまな知識を共有する会にアップデートされつつあります。(初回のレポート記事はこちら

第3回はパネルトークセッションと自己紹介ワークショップに加え、運営チームから募集したメンバー10人のポスターセッションが行われ、PKSHAグループ全体からおよそ70人が参加しました。

PKSHA Conferenceで大きなテーマとなっているのは「共進化」。共進化とは「密接な関係を持つ複数の種が、互いに影響し合いながら進化すること」を指します。さまざまな関係性において共進化が起きることが、未来の新たなソフトウエアを生み出し、ひいては人の不完全さや社会の課題を解決することにつながります。PKSHA Conferenceは、そうした考えを実践するための象徴的な場の一つです。

※ PKSHAは「未来のソフトウエア」を社会実装するために、共進化する3つのレイヤーの組織構造を持っています。“Layer1”では、先端情報技術によって個別のクライアントを支援し、課題解決のためのAIソリューションを提供しています。“Layer2“では、Layer1で生まれるようなAIソリューションをSaaSプロダクトという形で社会に実装し、人々の生活を変えるような価値を提供していくことを目指しています。そして”Layer0”は、それらを実現するための研究開発を指します。

カンファレンスでは、登壇者と視聴者が近い距離でディスカッションできるのが特徴
ポスターセッション後は、各事業部の仕事にクローズアップしたパネルセッションが行われました
懇親会兼ワークショップでは、Layer横断での交流が行われました

交流だけにとどまらない、登壇者それぞれのねらい

—— みなさんはどのような目的でセッションに登壇しましたか?

丸山:グループのみなさんとLayerを横断した交流を図る、良い機会だと思い参加しました。現在、私たちのチームではAIと体験設計が融合した事業設計を推進しているので、その一環としてUXに対する理解や意識を社内に浸透させていく一つのきっかけにもしたいと考えていました。

上村:私が所属するストラテジック セールス部に登壇の話がきて、上長から指名を受けました。面白そうだからやってみようかなと。僕はもともと、PKSHAの人たちと話すのが好きなんです。他の職種の人たちと話せば話すほど、新たな知識が得られるので、登壇することでさらに積極的なコミュニケーションを図りたいと思いました。

中川:私は以前、他の部署のメンバーから「仕事の苦労話も聞きたい」と言われたことがきっかけです。成功事例は社員総会などでも共有されますが、各プロダクトの裏側についてじっくり話す機会はあまりないんですよね。またサービスについて語ることで、社内のコラボレーションにつながったり、将来チームに加わりたいと思ってくれる仲間が増えたりしたら嬉しいなと思って参加を決定しました。

立ち上げ間もない部署が担う、社内の役割を発信

—— 今回、それぞれどんな発表をしたのか教えてください。まずは上村さんからお願いします。

上村:PKSHA Communication社におけるストラテジック セールス部は、2024年4月に立ち上がったばかりの新しい部署です。そのためどのような経緯で立ち上がったのか、グループ内でどのようなミッションを追っているのか、そして今実際にどんなアクションをしているのかをお伝えしました。

—— 発表してみて、手応えはありましたか?

上村:特にエンジニアのみなさんが、セールスである僕の話に耳を傾けてくれたのが印象的でした。PKSHAグループ全体として、より高い価値をお客さまに提供するためにはどうすべきか、そのために何ができるか、と鋭い質問をしてくれた人もいます。PKSHAのメンバーは多くの人たちが、常に自分の知見やスキルを活かして、全く違う部署であっても「何か協力できないか?」と考えるマインドを持っているような気がします。それを再確認しました。

新規事業をプレゼンし、参加者からフィードバックを得る

—— 続いて、丸山さんお願いします。

丸山:私たちは今取り組んでいる、新規事業についてプレゼンしました。先にお話しした通り、特にUXを重視していることを伝えたかったので、どのようにユーザーのみなさんの声を拾い、事業を設計していったかというプロセスをご紹介しました。

—— 丸山さんは参加者にその場で付箋を配り、発表後にコメントや質問を募っていたのが印象的でした。

丸山:はい、半分強制的に書いてもらいました(笑) というのも当日、参加できないチームの他のメンバーにも、発表を聞いてくれた人たちの反応をシェアしたかったんです。

みなさんからは非常にポジティブで、参考になる意見やコメントをたくさんもらいました。結果として、とても効率的なフィードバックセッションになったと思います。

—— 丸山さん自身に手応えはありましたか?

丸山:現在のプロジェクトは、今までさまざま形を変えながら進めてきたものなので、これまでの流れを振り返る良い機会になりました。また、その場でいただいたフィードバックや付箋に貼っていただいたコメントは、「なるほど、確かに!」と思えるものばかりで、これは異なるチームや職種についている人が集まったからこその体験だったと思います。

社内だからこそ言えるプロダクト運用の裏側をシェア

—— 最後に、中川さんお願いします。

中川:「PKSHA Chatbot 運用24時」と題し、私たちが手掛けるプロダクト「PKSHA Chatbot」の運用の裏側について、日々の苦労話を含め、具体的なエピソードや数字を提示しながらご紹介しました。社内のイベントだからこそ、対外的には共有が難しい話題も含めて、リアルな話をしたつもりです。

—— 発表した手応えはいかがでしたか?

中川:今回、例えばChatbotが1日に処理する対話数、インフラコスト、売上など、いろいろな数値を使って発表したので、サービスの規模感が具体的に伝わり驚いてくれた人が多かったようです。また、システムトラブルに備えた、ビジネス面での苦労などは、さまざまな職種の方から、驚嘆や共感をもらうことができました。

同じ企業グループ内だとしても、他の部署の事業の状況などは掴みにくいものですが、今回の発表を通してビジネス面も含めて、知ってもらうきっかけになったと思います。私自身も数字などを振り返るうちに、こんなにも大勢の人たちに支えられているサービスであることを改めて実感しました。

「場」を活かして積極的に交流を深めるメンバーたち

—— 今回のイベントを通して、会社の「らしさ」などを感じた瞬間はありましたか?

上村:異なる視点からの評価を聞けたのが良かったです。僕の場合、発表を聞いたエンジニアのアルゴリズムリードの方から部としてのアクション・成果を褒めてもらったのですが、それがメインではなくサブ目標として掲げていたものだったんです。

通常はメインの数字で評価が左右されるのですが、サブ目標についても「グループ全体にとって良いことだよね」と言ってもらうことができて、純粋にうれしかったです。

中川:異なる事業部から、すべての職種が集まって、お互いの仕事内容をシェアしてディスカッションする機会はとても貴重です。このイベントをきっかけに、新しいコラボレーションが生まれることも期待でき、これはPKSHAが大切にしている「共進化」につながることだと考えています。とても貴重なカルチャーだと、私は思っています。

エンジニアがPCでデモを見せ、ビジネスサイドからフィードバックを得ているシーン

セッションを遠巻きに眺めるのではなく、みんなちゃんと目の前に座って熱心に聞いてくれるし、質問も積極的にしてくれる。発表する側としては、とても話しやすかったです。

丸山:会場の参加者が、Slackにスレッドを立てて発表内容を記録し、参加できなかったメンバーにもシェアしてくれていたのを見てとても感動しました。主体的にそれができる人、それに感謝できる人がいる環境は、当たり前ではないと思います。

参加できなかった人向けに内容をシェアする社員
その場の熱量と雰囲気ををシェアする社員

上村:僕も、Slackで「めちゃめちゃ面白いから、手を止めて参加しなよ」と呼びかけてくれた人を見かけました。イベントなどの機会をポジティブに捉えて、積極的に参加する空気がありますよね。

PKSHAらしさとは、異なる立場のメンバーが影響しあい「共進化」できる環境

—— セッションへの登壇を通じてそれぞれの業務を振り返るだけではなく、会社のカルチャーや空気感を改めて感じる機会にもなったんですね。

上村:営業という職責上、当然ながら数字にはシビアに向き合っていますが、その厳しさを一緒に乗り越えて行きたいと思える面白い仲間たちと一緒に、知的好奇心も満たしながら働ける環境だと思います。

丸山:今回のセッションでもそうでしたが、「もっとこういうことができたらいいよね」というポジティブな議論ができること、さらにそこで終わるのではなく、具体的な行動につなげ、結果を出していく。アクションドリブンであることを、実際に体現している人たちが集まっていると感じています。

中川:PKSHAはAI Solution事業とAI SaaS事業の両方を推進しており、AI Solution事業でキャッチしたニーズや開発した技術をAI SaaSプロダクトに取り込んだり、AI SaaSプロダクトを応用したAI Solutionを提供したりして、相互協力をしています。実案件のみならず、こうしたイベントを通じて全職種の交流を深める機会があることも、連携を強めることに一役買っています。

だからこそ、PKSHAは、さまざまなバックグラウンドを持った仲間と互いに刺激し合い、共進化して新しい価値を作り出したい人には最適な環境だと、さまざまな機会で実感しています。

―INFORMATION―

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