多様な専門性を持つ組織の中で、自分なりの強みを発揮できる"フォーム"を確立していく
PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)のアルゴリズムソリューション事業本部は、企業や社会の課題解決のためにアルゴリズム技術を活用したソリューションを開発・提供するチームです。そのアソシエイトパートナーとしてお客様の課題と解決する技術を結びつける役割を担う南 正人さんに、コンサルティングファームからの転職経緯と、コンサルタント経験者が感じるPKSHAの魅力について聞きました。
技術に対する知見を深め、ビジネスを創る力を高める
――PKSHA Technology(以下、PKSHA)に転職するまでの経緯を教えてください。
研究職に閉じた世界よりもお客様と接する仕事がしたいという思いから、修士課程修了後、大手総合商社系列のSIerに入社しました。IaaS(AWSのような、コンピューティングリソースをクラウドで提供するサービス)の企画・運営をする部署に配属され、米国企業との協業など様々な経験をさせて頂きましたが、よりお客様のビジネス要件にも踏み込んで携わりたいという思いから、第二新卒枠でコンサルティングファームへ転職しました。
目の前のクライアントの難易度の高いビジネス課題に向き合う日々が続き、充実度も高かったですが、それだけでなく自分の環境や自社の事業を成長させる視点も持って仕事をしたいという新たな目標が芽生えてきました。その折にエージェントから紹介いただいたことが、PKSHA転職のきっかけです。
PKSHAは会社自体も事業も成長段階なので、今なお形を変え続けています。お客様にソリューションを提供するだけでなく、価値提供の土台である事業環境そのものも育てていける場所であることが、転職の決め手となりました。
――PKSHAでの役割について教えてください。
現在はアルゴリズムソリューション事業本部(以下、AGS)のアソシエイトパートナーとして働いています。PKSHAの技術でどう世の中を変えて未来をつくるか、リード創出から、お客様の課題把握、エンジニアと議論を重ねて提案内容の検討、受注後のデリバリーまで幅広く担います。
ある特定の業界を担当するわけではありませんが、私の場合は金融とモビリティが主な担当領域です。例えば金融ビジネスへAI導入を検討する場合、高いドメイン知識と技術理解が必要となりますが、社内の各スペシャリストと議論を重ねて解決策を検討し、ソリューションを提供していくプロセスは大変面白いです。また、モビリティ領域では、数年前に買収した駐車場機器専業メーカーであるアイテック社の事業開発の一部に関わっています。
商談の早い段階からエンジニアと伴走するところが、PKSHAの特徴だと思います。ビジネス職のメンバーが商談をまとめてあとはエンジニアに丸投げというスタイルをよく聞きますが、PKSHAではエンジニアと一緒に最適な解決策を検討します。そのため、案件を通じて自然と技術に対する知見が深まりますし、結果としてクオリティも上がります。
――コンサルティングファームでの経験が活きる点と、PKSHAだからこそ得られる経験をそれぞれ教えてください。
論点思考や仮説思考に基づいてお客様の課題解決にあたる力については、コンサルティングファームで培ってきた基礎が役立っていると思います。
一方で、クライアントへの価値提供を通してどう技術で業界・産業を良くしていくかという視点も求められるので、そこで得られる視座や動き方は大きいと実感しています。PKSHAに転職したことで、技術面の知見だけでなくビジネスに対する解像度も高まったことは、予想外の収穫でした。
PKSHAは、単にAIの技術を提供する会社というよりも、デジタルで自社事業を成長させたい時に相談できる相手として見られることが多いと思っており、実際そのような相談も多いです。その期待に応えるためには、単に技術的な知識があれば良いのではなく、クライアントや業界・産業全体のビジネス構造を解像度高く理解し、その上で技術を使って新しいビジネスを提案・実装することが必要なので、その点で成長ができたと思います。
スペシャリスト同士がコラボするからこそ提供できる価値
――PKSHAに転職して良かったと思う点を教えてください。
ビジネスを進化させるためには、「ビジネスモデルの工夫」や「既存リソースの組み合わせ方の改善」などさまざまな手段があると思いますが、その中でも「テクノロジーの導入」は飛躍的な進化をもたらすと考えています。そして、テクノロジーによる進化は今後さらに加速していくでしょう。そういったトレンドの中で、PKSHAのようなテクノロジーに強みを持つ企業に身をおき、技術への知見を深めながらお客様に価値を提供できていることが、転職して良かったと思える点です。
また、私の所属するアルゴリズムソリューション事業はPKSHAの中でもコンサル色の強い部署ではありますが、PKSHAはまだ成長の伸び代がある会社なので、対お客様以外の観点での成長も期待できます。例えば、自社のソリューションを活かしてどのような市場を攻めていくかといった事業のコアに関わる課題や、組織をどのように育て、拡大していくかなど、事業・価値提供の土台を良くしていくという視点も求められます。
そういった事業者側の視点も持つことは、ソリューションを提供するうえでも効いてくると思っています。実際、事業者側の立場からステークホルダーとやりとりする経験を通して、これまでより提案される側の思考を想像しながら提案できるようになりました。
――南さんから見たPKSHAの独自性や魅力はどんなところですか。
エンジニアの技術的なレベルが高いだけでなく、同じ目線で仕事できることです。PKSHAのメンバーは役職問わず社会に対して価値を提供することへの関心が高く、共通の目標に向かってコラボレーションできます。
これはまさにPKSHAが創業期から形成してきたカルチャーによるものでもあると思っていて、会社側が急に何かしらの規則・ルール・制度を設けたからといって生まれるものではありません。異職種のメンバーが互いに尊重しあい、スペシャリスト同士が自然とコラボレーションできる環境は、他社では真似できないPKSHAの魅力だと思います。
自分のフォームを見つける最適な場所
――現在コンサルティングファームに在籍する方に特に伝えたいポイントはありますか。
コンサルティングファームで実績を重ねる中で、一定の充実感を得られつつもどこか満たされないような感覚を抱く人は少なくないと思います。これはあくまで想像ですが、“何者かになりたい”という漠然とした欲求が、潜在的にあるのではないでしょうか。
この“何者か”の解釈として、何かの専門性を持つこと、そういった知識を身につけることだと考える人が多くいます。単にAI技術やアルゴリズムに関する知見を高めれば良いのであれば、そういったプロダクトを扱う企業の選択肢は多くあるでしょう。ただし、私は“何者か”の軸になるのは専門性だけではないと思います。
『好きなようにしてください』(楠木建著/ダイヤモンド社)には、キャリアの中で自分なりの型を作っていくことの重要性が書かれています。野球のバッターが一番球を打ちやすいフォームを追求するように、ビジネスパーソンも自分の特色に合ったフォームを模索することが、“何者か”につながるのではないか、と私は思います。そして、そのフォームは多種多様な集団の中で高サイクルで何かにチャレンジしていく中で身につくものだと思います。
以前は私も自身のフォームに対する解像度は低かったですし、そもそもそんなこと意識することもありませんでしたが、PKSHAは本当に多種多様なメンバーがいて、それぞれの強みを活かしています。例えば、エンジニアとして高い技術力を有しながらも、クライアントコミュニケーションも得意で何でもできてしまう人もいます。その中で働いているからこそ、自分の強みは何なのか、どこで介在価値を出すと一番良いのか、それはどんなフォームで発揮できるのかを高いレベルで考えることができます。
私の場合は、まだまだ模索中ではありますが、お客様とのやり取りの中で色んな気づき・刺激を受け、それに動機付けられて発揮した価値が高いということを、改めてこの環境で実感できました。その認識が強まったことで、目の前のお客様や、まだ見ぬお客様とのやり取りを想定し、そこから逆算してあらゆるインプット・行動を心がけるようになりました。
――具体に求める人材像やスキルについて教えてください。
ソリューション事業のビジネス職は、高い技術力を有するエンジニアと社会課題・少し先の未来のブリッジをかけるポジションです。アルゴリズムについての事前知識を有している必要は必ずしもありませんが、技術に対しての興味や探究心は大前提として持っていただきたいですね。
そして、それを言語化する力や、言語化しようとする意識そのものの必要性についてもお伝えしたいです。ブリッジをかける際に、ビジネス側ができることの第一歩は、基本的には技術で切り開かれたクライアントの未来に対して高い臨場感を抱いてもらうこと、クライアントにそうなっていたいと思ってもらうことです。その際に、どのように言語化すれば臨場感を持ってもらえるか、それを探求し続けることがポイントだと思っています。これは能力の問題というよりも、そこに関心を抱き継続できるかという問題です。しっかりと自分の中で消化し言語化できていれば、自分も臨場感を持って語ることができます。
――最後に、候補者に対してメッセージをお願いします。
お客様に価値を提供するのはもちろんですが、PKSHAはお客様の先にある業界全体に対しても価値を提供していく観点を大切にしています。
例えば、クレジットカード業界を例に取ると、クレジットカード業界は大手数社が牽引しています。その会社に対してソリューションを通じて価値を提供すれば、業界のシステム全体が変わり、やがてその先のエンドユーザーや社会に対しても大きな影響を与えることができます。
以前は、業界全体のことを考えるところまでは至れませんでした。しかし今は、お客様とのやりとりを通じて社会に対してインパクトを出すという視座をもって仕事に取り組むことができています。
事業を自ら作り上げるフェーズに携わりたい人、その働きを通じて業界や社会にインパクトを出したい人にとって、PKSHAはとても良い環境だと思います。そういった面でキャリアに対して何かしら足りないものを感じている方は、ぜひ気軽にご連絡ください。
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