サマーインターン2023参加者対談ー入社先としてPKSHAを選んだのは、ここでなら目指すエンジニアになれそうだから
2023 年夏に PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)で 2 週間のインターンを経験し、そこから本選考を受けて内定承諾をした、大学院生の有山さんと浅尾さん。二人はどのようなきっかけで PKSHA のインターンに興味を持ち、実際のインターン期間にどのような経験をし、何を決め手として入社先に PKSHA を選んだのでしょうか。二人が感じる PKSHA について、対談形式でお届けします。
強烈なファーストインプレッションでインターン参加を決意
――お二人は大学でどのような研究/課外活動をされていますか。
浅尾:僕は原子力分野の研究を行っています。沸騰水型原子炉と呼ばれる一般的な原子炉で使用される水の限界熱流束という値は、依存関係が複雑で、物理的な関係式が明らかではありません。そこで、機械学習を用いて値を正確に予測する研究を行っています。
もともと IT には興味がなかったのですが、コロナ禍で時間が余り、友人からたまたま「一緒にプログラミングを学ばないか」という誘いを受け、大学 2 〜 3 年生の頃から個人的に機械学習を学びはじめました。大学院では原子力という研究分野と機械学習の技術を繋げられないかと考え、教授からの提言も参考にしつつ、水の限界熱流束を機械学習で正確に求める研究に取り組んでいる次第です。
有山:僕は NLP(自然言語処理)の領域で、与えられた状況が特定の規則に従っているかどうかを判定する研究を行っています。具体的には、道路交通法や国が定める「交通の方法に関する教則」をもとに、運転免許学科試験問題を自動解答できるかという研究です。
将来的には、法律の条文をデータセットにした判例の生成や、甲乙といったそのときにしかない条件がある一般の契約書に対して、特定の状況が違反していないかの判定ができるようにすることを期待しています。
―― PKSHA に興味を持ったきっかけは何でしたか。インターン先として選んだ理由も教えてください。
浅尾:修士課程の 1 年で就活を始めるまで、PKSHA のことは知りませんでした。1on1 イベントで PKSHA の社員と話す機会があり、「人とソフトウエアの共進化」というビジョンや「社会実装」にこだわる点に強く惹かれたことを覚えています。
「機械学習もできるし、Web のこともできるし、君のやりたいことが全部できるよ」と言ってくれたのもインパクトが大きかったですね。この企業をもっと知りたいと思い、夏のインターンに参加しました。
有山:僕は逆求人イベントで PKSHA の社員と話す機会があり、自己紹介にほんの少し書いていた僕の NLP 研究内容について深掘りしていただき、意気投合したんです。まさかそこに興味を持ってもらえると思わなくて、驚きましたね。
もともとソフトウェアエンジニアの募集を探していたのですが、NLP を軸のひとつとして事業を展開している会社があると知り、興味を持ちました。PKSHA のエンジニアがどのような思考で働いているのかを知りたいと考えて、インターンに参加しました。そのときのイベントでは他の企業の方とも 1on1 をしましたが、PKSHA の印象が強烈で面談イベントの後も繰り返し思い出しました。
浅尾:僕もまったく同じです。後から自分のメモを見返したら、PKSHA の欄はかなりメモを書いていました(笑)。
AI チャットボットの改修を通して、2 週間で得られたもの
――インターンではどのようなことをしましたか。
浅尾:2 週間のインターンでは 3 人でチームを組み、Slack API を用いて社内の問合せを一括対応する AI チャットボット「Minsky(ミンスキー)※」の改修をしました。課題は、実際の社員の Chatbot 利用の様子、Chatbot のダッシュボードから得られる情報などから問題点を吸い上げ、解決するプロダクトを作成すること。その場限りの開発はハッカソンにおいてありがちですが、「使い続けてもらえるものを作る」という課題だったので、そこを念頭に置いて開発を行いました。
このチャットボットは登録されている FAQ をもとに自動で回答しているのですが、コアミッション外で任意のプロジェクト的に運用されていたため回答精度には磨き込みの余地がありました。精度をさらに上げ、使いやすくするためにSlack上の回答内容が管理画面に自動連携したり、生成AIによる回答生成機能を磨き込む等の改修を行いました。
有山:僕たちのチームは、「あって嬉しい」ではなく「ないと困る」新しい機能を追加することで使い続けてもらえるのではないかと考え、チーム内でアイデアを出し合いました。実際に開発したのは、Slackbot 内で文書のあいまい検索をできる機能です。社内では資料が Google ドライブ、Notion などに分散しているのですが、どの資料がどこにあるかわからない、適切な検索キーワードが分からないという課題がありました。これらのドキュメントを文章ベクトル化した DB を用意して、Minsky に聞くとサービス横断であいまい検索して適切な文書を返してくれる、というものでした。
――その期間に得られたもの、新たな発見はありましたか。
有山:2 週間で機能を実装して発表までしたのですが、自分としては、少し失敗したな、もっとやれたのにな、という後悔が残っています。というのも、社員の方にヒアリングをしたり、問題を特定して解決するにはどのような手法が有効なのかを検証したりして、作るものを決めるまでに 2 週間のうち 1 週間を使ってしまったんです。
そのため、実際の開発期間は 1 週間しかなくて、もっと前倒しができていればと悔しい思いをしました。どのタイミングで開発に移るのかという見極めがとても重要で、それも含めてスケジュール管理を任されており、すべてエンジニア次第なのだと感じました。
浅尾:僕たちも同じような感じで、「こういう課題があると思うんですよね」と社員さんに確認をしにいくと、「本当にその課題はあるんですか? 」とフィードバックをもらい、そこから社員さん向けにアンケートを取るのに時間がかかってしまって……。
僕は以前、小さなチームで裁量の高いベンチャーでインターンをした経験があり、自分で判断して物事を進められるタイプだと思っていました。しかし、PKSHA でのインターン経験を通して、「迷ったときにすぐに人に聞くクセがあり、思考を放棄してしまっているのではないか」という気づきを得ました。もっと深く思考する必要があるな、と。
有山:わかります。単に「どう思いますか」と聞くのではなく、自分なりに考えをまとめ、「こういった理由でこんなふうに考えましたが、どう思いますか」「この考えに基づいて○○をして現在こういう状態なのですが、どう思いますか」と、しっかりと軸を持って質問しにいかなくちゃいけないんですよね。
メンターの方は開発にあたって必要な行動を全力で後押ししてくれる一方、根幹に関わってくる部分についてはヒント程度にとどめ、インターン生が自ら思考して学んでいける環境を用意してくれました。そのおかげで、相手に判断材料を提示する、相手が回答しやすいように工夫するといった「質問する側の心得」を身に着けられたと感じています。
浅尾:それはありますね!でも、インターンを終えてその環境を離れると、状況説明能力が低下してしまったような気もして……。足りていない部分を自覚して、これからしっかりと自分のものにしていきたいと思っています。
―― PKSHA に対する印象はインターン参加の前後で変わりましたか。社員の方とのコミュニケーションのエピソードもあればお聞かせください。
浅尾:インターンに参加するまでは、PKSHA に対して淡白な印象を抱いていました。「ザ・仕事人!」というか、個々の技術力が高い人たちが集まっているイメージだったんです。しかし、インターンに参加してみて、淡白なのではなく、過干渉しないだけで心地よい人間関係なのだな、と感じました。ヘルプを出せば必ず助けてくれて、状況も気にかけてくれて、フランクに雑談にも応じてもらえたので、印象は良い方向に変わりました。
有山:僕も「個人の力が強い、優秀な人たちがいる会社なんだろうな」というイメージを持っていました。インターン期間中に受けたアドバイスを通じて、今の自分とは比べ物にならないほどレベルが高いと感じ、雲の上の存在という印象はより深まりましたね。とはいえ、近寄りがたいというのではありません。エンジニアの皆さんは他の職種の方とも仲がよく、楽しそうに話している様子を何度も見かけましたし、お互いに尊重し合って業務にあたっている環境だと知ることができて、インターンに参加して良かったと思いました。
フルスタックの表裏。入社先として PKSHA を選んだ決め手
――インターン後、就職活動をどのように進めましたか。
浅尾:PKSHA と別にもう1社でインターンを経験しましたが、「第一希望は PKSHA !」という気持ちが揺らぐことはありませんでした。
有山:僕も浅尾さんと同じく、PKSHA と別にもう 1 社でインターンを経験しました。ただ、その後の就活は違っていて、バックエンドエンジニアの募集をしているいろいろな会社を受けました。
――何が決め手になって PKSHA を入社先として選んだのか、教えてください。
浅尾:決め手になったのは、PKSHA は少人数のチームで広い技術範囲をカバーしており、フロント、バックエンド、インフラと手広く担当できることです。場合によっては機械学習やビジネス領域にまで手を広げられるのも、この規模の会社では、すごく珍しいと思います。エンジニアがビジネスまでできたら、最強のフルスタックですよね。フルスタックに向かって走れる環境があると知り、入社先として選ぶことに疑いの余地はありませんでした。
有山:僕はフロントからインフラまで対応できる知識は必要だと感じていましたが、技術の軸はバックエンドに置きたいと考えていました。将来的にフルスタックに開発できる技術を身に着けるとしても、バックエンドを中心に開発したいという思いが強くて、プラスアルファでフロントもインフラも多少はできるという状態が理想だったんです。それで、バックエンドエンジニアとしていろいろな会社を受けて、PKSHA を含めて 3 社から内定をいただき、最終的に PKSHA を選びました。
入社の決め手は 2 つあります。1 つはフルスタックに業務を行うなかでも特定の技術領域を軸に置くことができ、バックエンドの開発を突き詰めていけると感じたことです。もう 1 つは、インターンを通して、ビジネス側と開発側がお互いに尊重し合っていると感じられたことです。職種に関係なく会話ができて、良い雰囲気で仕事ができる環境はいいなと思ったのが、最終的に PKSHA を選んだ理由です。
浅尾:僕にとっては「本当のフルスタックにいける」ところが決め手で、有山さんにとっては「フルスタックのなかでも特定の技術を磨いていける」ところが決め手だったんですね。個人の Will にあわせてやりたいことができる会社なのだな、と改めて感じました。
インターンの経験を通して、自分の未来像が見えてくる
――お二人が入社後に成し遂げたいことについてお聞かせください。
浅尾:先ほど「フルスタックにやっていく」と言ったように、プロダクト開発を 1 人で完結できるようにすることが個人の目標なので、そこに向けて技術力の向上を狙いたいです。大局的には、生成 AI が台頭するいまの時代において、PKSHA のミッションに掲げられている、「未来のソフトウエア」を実現する一翼を担えればいいなと考えています。
有山:僕は、顧客が本当に必要としているものを提供できるエンジニアになりたいです。PKSHA は少人数で開発を行うので、エンジニア一人ひとりが「どうすればこの課題を解決できるのか」や「どの手法が最適なのか」などを深く思考してアイデアを出していく必要があると思っています。その部分を集中的に磨き、追求していきたいですね。
――今年インターンへの参加を検討している人に向けて、メッセージをお願いします。
有山:僕が本格的にプログラミングをやろうと思ったのは大学 4 年生の 2 月頃、就活を始める直前で、夏インターンを検討したときも開発経験はあまりなかったんです。だから、当時は技術力に自信がなく、他人と比べて「自分はあまりうまくできないのかな」「もっとすごい人がいるし、この枠は取られてしまうだろうな」と不安や引け目を感じていました。もしかしたら、いま同じように自分の技術力に不安を持っている人もいるかもしれません。でも、僕もそんな状態からチャレンジして内定をいただけたので、興味があるなら、物怖じせず、勇気をもって応募してみてください!
あと、インターンではチームで開発することになるので、メンバー間のコミュニケーションも大事です。僕は初日に一緒にご飯に行ったことでメンバーと打ち解けることができ、その後の会話がスムーズになりました。お昼ご飯を一緒に食べにいくのはおすすめです。
浅尾:少しでも気になる企業があれば、企業訪問やインターンへの参加を検討したほうがいいと思います。企業説明ではわからない職場の雰囲気や人との繋がり、技術力を肌で感じることもできます。PKSHA のインターンに参加すれば、実務を通して「ここで働いたら自分はこんなふうになっていけるんだろうな」と、自分の未来像をより解像度高く描けると思います。
僕がインターンをしたのは有山さんの後で、有山さんたちのチームがワイワイ盛り上がっていたと噂を聞きました。僕たちのチームはわりと落ち着いた感じで、同じ会社のインターンでも集まるメンバーによってカラーは変わるのだなと感じました。そうした違いも含めて、体験してみないとわからないことが多いので、ぜひ自分の目で確かめてみてください!
――お二人とも、ありがとうございました!
―INFORMATION―
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