新卒ソフトウエアエンジニア座談会―PKSHAを選んだ理由、この環境だからこそ身についたもの
2023年4月に新卒で入社し、PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)とPKSHA Workplace(パークシャワークプレイス)のソフトウエアエンジニアとしてそれぞれ活躍する八島諒汰さんと成川伊吹さん、そして藤岡和真さん。PKSHAに入社したことで三人はどのような経験を重ね、同社にどのような魅力を感じているのでしょうか。三人が感じるPKSHAについて、対談形式でお届けします。
「名前だけは知っている」から「ここで働きたい!」へ
――みなさんがPKSHAに入社した経緯を教えてください。
八島:私は機械学習やそれを用いたアプリケーションの開発に興味があり、就活エージェント主催のハッカソンに出場したことがきっかけでPKSHAと面談の機会をいただきました。指導教員からPKSHAの話は聞いたことがあり、以前から興味はあったのですが、面談やプレスリリースを通して幅広い業界の課題解決に資するAI領域のソリューションを提供していることがわかり、私自身の関心や適性にとても合っていると感じました。技術力が高く、継続的に利益を生み出す企業体力を備えている点にも惹かれて、入社を決めました。
成川:私の場合は、エンジニア向け就活エージェント主催の逆求人イベントに参加したのがきっかけです。逆求人イベントでは、1人の学生に対し複数の企業がそれぞれ30分ずつ自社の魅力を伝えていきます。その場ではPKSHAと面談する機会はなかったのですが、後日PKSHAからオファーをいただき、機械学習の分野で社会実装に向けた取り組みをしている点に興味を持って、選考に進みました。
選考の過程で、2か月間インターンとして実際の案件に入らせていただき、開発だけでなく、要件定義から携わり、ビジネスサイドの方やアルゴリズムエンジニアの方と一緒に「0→1」を作り上げる体験をしました。そこでの三位一体で幅広いクライアントの課題解決をしていく感覚がとても心地よく、入社の決め手となりました。
藤岡:直接のきっかけは就活エージェントからPKSHAを紹介されたからですが、僕も八島さんと同様、大学の指導教員の方からPKSHAのことを聞いていて、その存在は知っていたんです。指導教員の方は学会でPKSHAの話を聞いて感銘を受けたらしく、「アルゴリズムにしっかり向き合うならPKSHAでしょう」と絶賛していたので、印象に残っていました。
入社の決め手になったのは、上野山さんとの最終面接がとても楽しかったことです。アルゴリズムで人と人のコミュニケーションを最適化することについて議論を交わしていたら面接時間が終わっていて……。こんな人が社長を務める会社ならきっと楽しいに違いないと感じ、入社したいと思いました。
新技術の取り込みが早く、スピード感と裁量を持って働ける
――現在どのような仕事をされていますか。
八島:私はソフトウエアエンジニアとしてソリューション事業に従事しています。お客様の要望を達成するソリューションを提案しつつ、それを実現するシステムを開発します。そのためにはお客様が抱く未来像を理解し、寄り添って対話を重ねることも重要な役割です。
成川:私も八島さんと同じく、AI Solution事業本部でソフトウエアエンジニアとして働いています。現在は金融業や製造業といった業界の案件に携わり、アプリケーションの開発はもちろん、システムの要件定義やインフラ周りの構築など、システム開発全般を担当しています。お客様の課題に対して、限られた予算と工数、納期の中で、その都度ベストな提案をしていくことが求められる仕事です。
藤岡:僕はグループ会社のPKSHA Workplaceでソフトウエアエンジニアとして働いています。現在はMicrosoft Teams上で動くチャットボット「PKSHA AIヘルプデスク for Microsoft Teams」の開発に従事しており、Go、TypeScript、Pythonといったプログラミング言語を使用して設計から実装までを担っています。
――入社して驚いたことや、おもしろいと感じたことがあればお聞かせください。
成川:PKSHAは新しい技術の取り込みがとても早く、私が入社した当時はGPTが出始めたばかりでしたが、4月にはもうGPTを使った全社ハッカソンがありました。また、クラウド型人工知能ツール「GitHub Copilot」も早い段階から業務に活用することができています。クライアントワークを通して、今まで触れてこなかったフロントエンドや検索拡張生成など、自分が興味のある技術をキャッチアップできるのがおもしろいです。
八島:私も同じように新しい技術の取り込みの早さを実感しています。生成AIという文脈だけでも、今年はOpenAIを始めAzureやAWSなど多くのプラットフォームで新規サービスが誕生しました。そのような激動の潮流の中、新しい技術を素早く内部検証し、いち早くお客様に提案していくPKSHAのスピード感には何度も驚かされました。
新入社員であっても早い段階で新規案件の主担当としてアサインしてもらえるだけでなく、その上流や下流の業務にも携われて、現場で学びながらさまざまな経験を積めています。
藤岡:ベンチャーらしいスピード感と裁量の大きさは、僕もすごく感じています。入社翌日にLLMを使った新規サービスの開発プロジェクトを任され、その半年後に既存のプロダクトに組み込む形でベータ版をリリースする体験をしました。
技術の習熟の一番の近道は、業務の中で実際に使っていくことだと考えています。PKSHAでは、要件を満たせばどの技術を使うかはエンジニアの裁量に委ねられるので、学びたい技術を選択して実際の業務で使うことで習熟も早くなることを魅力に感じます。
ーー同じチームの方々に対してはどのような印象を持っていますか。
八島:毎日の朝会やSlack上のやりとりを眺めるだけでも、優秀な方々が発信する情報や知見に触れられて勉強になります。昨今変化の激しいAI業界において、先端の情報や議論に混じれるのは貴重です。また、PKSHAは役職や部署の隔たりないコミュニケーションの風土があり、Slackの自分の発言にいくつもキャリアが上の方々が反応してくださることも多いです。また、他の部署や領域への解像度もとても高いと感じます。
成川:先輩たちのすごさに圧倒されることもしばしばですが、いい意味で立場の上下や年齢を気にすることがなく、居心地がよいと感じます。きっとチーム内のメンバーをお互いに尊敬しあっているからでしょう。新卒でも一人の社員として裁量権を持たせてもらえて、ミスしても先輩方にしっかりカバーしてもらえる安心感があります。
藤岡:「よいプロダクトを作りたい」という気持ちがチーム内の共通認識になっているのが心地よいです。ただコードを書くのではなく、よりよいものを長く使っていくにはどのタイムラインでどのような設計が望ましいかを熟考します。同じチーム内にお手本となってくれる、そして相談に乗ってくれる先輩がいることがとてもありがたいです。
信頼のうねりを生み出し、共進化するPKSHAのカルチャー
――入社後、どのような部分に「PKSHAらしさ」を感じていますか。
藤岡:僕がPKSHAらしいと感じる部分は二つあります。一つは「共進化」という単語が頻繁に出てくること、もう一つは「クレジットサイクル(信頼のうねり)」の概念が浸透していることです。
「共進化」の個人的な解釈として、強化学習で使われるインタラクション(相互作用)という用語がしっくりきています。インタラクション(相互作用)とは、意思決定をするエージェントと環境がお互いに作用しながらより賢くなっていくプロセスのことを指しており、試行回数が重要となります。より主体的に行動することが好まれるのは、自分がおこなったアクションに対してチームやお客様からフィードバックがあり、そこから学びを得てどんどん改善していけるからだと考えています。積極的に挑戦することで学びを深めていくカルチャーがロジカルに明文化されており、一番好きな言葉です。
クレジットサイクルについては、「任せてください」という言葉を社内でよく聞くことから実感します。優秀なメンバーが揃っているからこそだと思いますが、信頼をいろいろな人につないでいく仕組みができているなと感じます。この二つは、どちらもすごくPKSHAらしいですね。
八島:私は「他領域への染み出し」と、「アクションドリブン」の概念にPKSHAらしさを感じます。他領域への染み出しは、共進化と根本は同じかもしれません。例えば私はソフトウエアエンジニアですが、その役職に固執するのではなく、アルゴリズムエンジニアやBizの業務にも少しずつ染み出していって、そこから新しいことを吸収したり、あるいは自分も何らかの形で貢献したりすることが推奨されているように思います。
染み出しは役職に限らず、案件の上流や下流にも自分のWill次第で携わっていくことが可能です。そうした活動のおかげで、普段ならコミュニケーションをとりにくい位置関係の人とも交流できるのはエンジニアにとって非常によい環境だと感じています。
どんどん行動し、周りを巻き込みつつ、よい方向に進んでいくことは、アクションドリブンの意図しているところかな、と感じています。PKSHAの組織はそれが体現できていますね。
成川:私がPKSHAらしさを感じているのは、自ら学びアップデートし続けられる「ラーニングマシンスピリット」を持った人が大勢いることと、ソフトウエアエンジニア、アルゴリズムエンジニア、Bizの境界なく、チャンスが転がっていることです。
PKSHAには月末定例(各事業部が当月の成果を発表する交流会)があるのですが、皆さん自分のチームの領域のことだけでなく、幅広い関心を持っていると感じます。個人的に作ったデモを「これは事業展開できるかも」と発表する場があったり、ハッカソンから始まった取り組みをプロダクト化していったり、どの立場の人でも役職に制限されず、活躍していける環境は、ほかの会社にはなかなかないのではないでしょうか。
ーーそんな環境で働く中で、ご自身が変化したと感じる部分があれば教えてください。
成川:これまで触れてこなかったフロントエンドの業務ができたり、LLMを使ったり、技術面の成長はもちろんあります。しかし、それ以上に重要だと感じているのは、開発業務以外の行動やコミュニケーションです。具体的には、進捗報告を意識的におこなうことで周囲に安心感を与えることができますし、手助けが必要なときには早めにアラートを出すほうがよい結果につながると感じています。
八島:私も成川さんと同じで、エンジニアとしてスキルアップはもちろん、技術面以外でも早めにアラートを出すことや、タスクのスケジューリングをすることの重要性を学び、クライアントワークを通じてコミュニケーション面でも成長できていると思います。
同時に、PKSHAのよい環境、豊かな土壌を活かしていくためには、自分自身の興味や適性をより深く理解する必要があるとも感じています。自身の強みをPKSHAの環境で加速させることで、チームや会社全体の利益に還元させたいと思うようになりました。
藤岡:僕は入社して半年で新規プロダクトを開発し、リリースしてお客様に触ってもらい、フィードバックをもらうという一通りの体験ができたことが大きいです。
個人開発やインターンでは運用面に触れることがあまりなかったのですが、現在は、チームで毎週プロダクトの更新をおこない、何らかのインシデントやアラートがあればそれに対応しながら、同時に開発も進める状態が続いています。チーム横断で進めないといけない場面もあり、境界をまたいで開発を進めていくやり方や、チームコミュニケーションのスキルが身についたと感じています。
極めつけは、LLM、ソフトウエアの最先端を走っている感覚を持てていることでしょう。ポジションの違う他社のエンジニアと話したり、勉強会に参加したりすると、自分がAIの領域ではかなり高いレベルの知識や実務経験を持っていることに気づきます。これはChatGPTが出て間もないタイミングで、PKSHAという稀有な環境で仕事ができているからだと感じます。
求めるのは、自走力があり、道を切り拓いていける人
――PKSHAの魅力や恵まれた環境についてお話いただきましたが、逆に「ここは大変だから、頑張らないといけない」と感じる部分はありますか。
藤岡:お客様の要望、競合他社の動き、そしてOpenAIやAzureといったサービスのリリースなど、業界全体の動きが加速している感覚があります。AI SaaS領域においては、よりスピード感をもって新しいものを既存サービスに組み込み、チームを横断してよいものをつくっていくことが大切ですね。
八島:いち早くキャッチアップするよう求められるので、そこは体力勝負かな、と。どれだけ能動的に動けるかが勝負といえそうです。加速度的にキャッチアップしてきたい、成長していきたいと考える人に向いているでしょう。
成川:開発のスピード感についてはお二人が話してくださったとおりだと思います。また、技術的な部分以外に、仕事をする上での自走力も重要です。複数の案件に入ることが多く、スケジュール管理や進捗報告の意識は欠かせません。オーバーヒートする前にアラートを出すこともその一つです。
自分で全部やることが大切なのではなく、無理だと思ったらアラートを出すほうが、チーム全体としてはよい結果になります。上の層がきちんと最終防波堤になってくれるので、安心して相談したり、頼ったりしてください。
――最後に、PKSHAを受ける未来の後輩たちにメッセージをお願いします。
八島:自走力のある人はPKSHAの方針に合うと思います。「こういうことがやりたい!」という気持ちがあれば、きっと満足のいく経験ができるでしょう。
藤岡:PKSHAでエンジニアとして働くのは、とても楽しいです。LLMをプロダクトにどう使っていくかを考えたとき、今はヒューマン・イン・ザ・ループと言われるような、「人間がループ(システム)の中にどうやって入っていくのか」「人とAIが共進化していくためのシステムはどう作っていけばいいのか」というテーマがホットだと思います。
ヒューマン・イン・ザ・ループを意識しながらアルゴリズムをサービスの中に組み込んでいく。これは一人では難しいことですが、PKSHAにはその土台が整っています。今のタイミングでホットなトピックを楽しめる人にとっては、間違いなく魅力的な環境です。
成川:PKSHAには先端技術を活用する案件がたくさんあります。そこをキャッチアップして、人々がどのようなことに困っているのか、それに対してどのような価値を提供していけるかといった社会実装に興味を持っている人であれば、かなりマッチしそうです。
やりたい案件や参加したいイベントがあれば、手を挙げれば携われる機会も多いので、何事にも興味を持って主体的に行動できる人であれば、いろいろな可能性が拓けると思います。
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