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「もっとわがままでもいい」――個々の想いを束ねて社会価値に変換していくPKSHAの技術力と組織力

「未来のソフトウェアを形にする」をミッションに掲げ、業界を横断したAIソリューションの提供や事業開発に挑むPKSHA Technology(パークシャテクノロジー、以下PKSHA)。大手企業で培った経験を活かし、PKSHAのAI Solution事業本部で活躍する眞鍋 優さんは、PKSHAには「私はこれがしたい」という個々人の思いを社会実装という形で具現化し続ける技術力と熱い想いに溢れたメンバーがそろっていると語ります。
眞鍋さんが関わるプロジェクトと、PKSHAで働くことの魅力について聞きました。

眞鍋 優(PKSHA Technology AI Solution事業本部 BizDev)
リクルートに新卒入社後、採用戦略策定支援および採用管理ツールなどの新規事業開発に従事。その後のAccenture Strategyでは日系顧客の東南アジア進出支援にシンガポール等の現地オフィスで携わった。PKSHA入社後はAI Solution事業本部で数多くのプロジェクトマネジメントと新規ソリューション開発を担う。


先端領域において “コト” に向き合い続ける人たちとの出会い

――PKSHAに入社する前のキャリアについて教えてください。

リクルートに新卒入社し、アパレル・小売業界を中心としたお客様の採用戦略選定支援や採用管理ツールなどの新規事業開発に従事しました。社訓の一つでもある「何事にも当事者意識を持って考え抜く」姿勢は、今でも自身を内省する上での大きな指針の1つとなっています。

その後はAccenture Strategyに転職し、シンガポールオフィスなどで消費財系のお客様の東南アジア進出支援に携わり、進出後のデジタルマーケティング戦略立案、現地パートナーとの交渉などを担当しました。様々な国籍の方が一堂に会する現地オフィスでは当時唯一の日本人だったこともあり、「自分から声をあげないと周りは誰も助けてくれない」という前提に立ち返り、積極的に意見を表明していくこと、そして粘り強くやっていけば最後はなんとかなる、といった胆力の礎が育まれたような気がしています。

――転職しようと思ったきっかけは何ですか。

Accenture Strategyでのグローバルプロジェクトに携われたことは大きな財産となりましたが、リクルートに入社する前から抱いていた世の中に必要とされる事業を構想し、実際に形にできるようになりたい思いがより強くなったことがきっかけです。

学生時代にインドへ留学しながらプログラミングを学んでいたこともあり、事業領域としてはテック企業を中心に幅広く見ていました。技術が全面に出ながらも社内の人たちが利己的に作りたいものではなく、社会への価値提供の対価としての実利を生み出す仕組みが回りつつある会社を中心に選考を受けていました。その過程でPKSHAに出会い、当時は「AIって具体的にどこまでできるの?」という程度の解像度でしたが、事業内容に興味があったので、まずは話を聞いてみようとなりました。

――PKSHAにはどのような点で惹かれましたか。

一連の面接を通して、期待される職務範囲を「意図的に越境していく方」や、一つのプロジェクトの完遂に留まらず、その先を見据えながら思考とアクションを高速に回している「コトに向き合い続けている方」が多い印象を持ちました。「まだ世の中には存在しないけれども本来はこうあるべき」という意見を各人が口にしながら、実際に形にするために手足を動かしている姿が、当時の自分にはとても新鮮に感じました。

“人ではなく課題に向き合う” 当事者意識を忘れることなく人々の心理的安全性を支えるサービスを生み出す

――PKSHA入社後の業務内容について教えてください。

入社後1年ほどは、AI Solution事業本部のなかでも新規プロダクト開発に近い領域の仕事をしていました。当時の上司は前職で数百億円規模の事業を幾つも社会実装された経験のある「事業家」の方で、スピード感と思考の深さに圧倒される日々でした。

その後、組織改編を経てプロジェクトマネージャーとしての職務が増えていく中で、通信・小売・金融など様々な業界でのコンサルティングやソリューション開発に携わるようになりました。現在は「自動車保険の不正請求検知」と「公教育現場におけるいじめや不登校の早期解決」等のプロジェクトを担当しています。

入社当時「眞鍋くんは僕を言い負かすことが目的になっていない?人に向き合うのではなく、課題に向き合ってください」と何度も問いかけられた事は今でも鮮明に覚えています。社内外の評価や表層的な利害関係を超え、ピュアに世の中に必要とされるものに向き合うスタンスが徹底されていて、そこから多くのことを学びました。
今でも当時を思い出しながら、「自分の言葉は濁っていないか?誰かの言葉を借りていないか?言い切れるだけの事はできているか?」と自省しながら仕事を進めるようにしています。

――現在担当しているプロジェクトの詳細について、教えていただけますか?

まず自動車保険の不正請求検知のプロジェクトについては、大量の保険金請求事案の中に紛れてしまう不正請求を独自のAIを用いて見つけ出し、担当者の業務負担を軽減することが大きなミッションになります。

お客様にはアルゴリズムだけでなく、実際にどう使って頂くかのオペレーション設計を含めて提案全体をデザインしていきます。現場担当の方々にそれらをご理解、ご納得いただくのは決して平坦な道のりではありません。特に損保会社における査定担当者の皆様は日常的にAIに触れる機会が少ないため、高い予測精度を出せても顧客目線での価値に直接変換され切らない場面が多々あり、地道にコミュニケーションを重ねながら現場を巻き込んでいく必要がありました。

いまでは既に大手損保複数社で全国的に活用をいただいており、年間で億単位の不正削減効果も見込まれる中、この不正検知アルゴリズム自体も日々現場の方々と共に進化をし続けています。

2つ目の公教育機関におけるいじめや不登校の早期解決に関しては、つい先日内閣府の実証事業としての採択が決定したばかりで、具体的に事業にしていくのはこれからです。

子どもたちに日々向き合う現場教員の方々をエンドユーザーとして、現場の負荷を考慮しつつ、日々蓄積されるデータを活用しながら生徒一人ひとりに有事が起きた際に、なるべく早期に検知が叶う設計をデザインしている最中ですが、各子どもたちの家庭状況や教育現場で蓄積されているデータの量や種類は潤沢とは言えないため、早期検知がどこまで可能なのかはまさに検討中であり、官公庁・パートナー企業・現場教員・有識者など様々な方々のご協力が必要になる難易度の高いテーマになります。

日々テクノロジーが進化し続ける中でも、いじめ問題は旧来より根本的な解決が為されぬまま、現在も凄惨な事件が全国で後を絶ちません。当事者間のトラブルに加え、現場教員の過労問題を一因とした様々な要因が複合的に重なることで、いじめの実態が看過されるという悲惨な事態が起こっています。解決に向けて一筋縄ではいきませんが、まず教員側の余剰時間を健全な形で作り出し、いじめの兆しを可視化することで属人的な対応に陥らないような仕組みを整備することが求められます。

――こうしたプロジェクトを通じて得られるやりがいはどんなものでしょうか?

PKSHAに入社する前から、各現場での人々の心理的安全性を底支えするようなサービスを打ち出していきたいと考えていました。労働人口の減少は歯止めが掛からず、年々個々人の生産性向上の議論が多方面から盛り上がりを見せる中では、何よりまず現場にいる1人1人の才能や意思が健全な形で発揮され続けること、それらを組織的にサポートし続ける仕組みの実現が益々要請されていると感じています。そのような当社のValueの1つでもある「個の才能発現」を陰ながら保全するサービスに主体的に関われる機会を探していましたが、自身も具体的な構想を描けているわけではありませんでした。

そのような背景もある中で、前段のいじめ問題に関しては、自分自身が以前いじめにあった経験があり「あの時にこんなサービスがあったらよかったな」と、当時の自分を1人の仮想ユーザーに見立てながら、関係者それぞれにどのような体験を提供できると根本的な解決に繋がるかのかを構想しています。一方どれだけ技術が進化を続けても一定の空間やコミュニティに複数の人間が集まり続ける限り、リアルでもバーチャルを問わず、人が人をいじめるという行為はなくならないのかもしれません。むしろテクノロジーの進化がこれらの問題を加速させた側面も否定し切れません。ですが全ての物事には必ず兆しがあります。その兆しを誰よりも早期に検知しながら、押し付ける事のない現場起点の自然なサポートを促す。当事者に寄り添うやわらかなソフトウェアを実装できるのは、これまで様々な社会課題に誠実に向き合い続けてきた他でもない当社なのではないかと考えています。

そんな未だ根本的に解決に至っていないテーマがチーム内での対話を通じて具体的な形で発現されていくことも、PKSHAで働くことの大きな魅力の一つなのかもしれません。

“社会実装”という1つのゴールに向き合えれば、
わがままさは武器にもなる

――PKSHAに入社して成長できたこと、自分が変わったと感じることを教えてください。

1つめは「自分が認識している以上に周りの力を借りるべき」と考えるようになりました。世の中に必要とされるものを実装する「コトを成すチーム」なので、何らかのゴールに向かうとき、自分の力だけで頑張ろうとするのはむしろエゴでしかないと気づきました。

これまでの経験や自身のプライドは、PKSHAに入社してから早々に解消されたことで、自分は大した事がないといい意味で開き直り、もっと周囲に頼ろうと自然と思えるようになりました。

2つめは「お行儀よく振る舞わない」ということです。
小綺麗に仕事をしないと言い換えられますが、特に本事業部での仕事は、これまである種お客様の中で「あたりまえ」とされてきた仕事の進め方に対するアンチテーゼを投げかける側面もあるため、綺麗ごとばかりではなく時には目的思考を持って泥臭く粘り強く推進していくことが求められます。その上で、まずは自分なりにとことん考え抜いた上で「私はこう考えています」と伝え切る姿勢は大切だと実感しています。

その中で自分一人では想起されなかったアイデアが発芽し、具現化していくことで、お客様へ付加価値に変換されることに繋がっていきます。この学びは、多様な社会問題に対して熱量を持って主体的に向き合うスタンスが浸透し切っている当社ならではかと思います。

――PKSHAだからこそ経験できることはどんなものでしょうか?

PKSHAには「社会にとって価値のあるものを作りたい」という想いが、職種を問わずカルチャーとして深く根付いています。先端技術を社会実装へ結びつけていく上では、世界中に散らばる質の高い情報が常に社内に集約され続け、それらをベースに日々議論されています。様々なバックグラウンドのメンバーが在籍しているからこそ、情報に対する解釈の偏差は良い意味で大きく、対話の中で初めて気づく観点も数多くあります。積極的に意見を交わし合うことが当たり前な環境に身を置けるのは、自身の視座を高め続けるという点において大変意義があるのではないかと思います。

また、より良い社会のために必要なことはなんでもやるメンバーたちが、先端技術に高く広くアンテナを張り、常に一歩先の新たなチャレンジを仕掛け続けています。その結果として、創業10年弱で2,000社を超える企業様と事業を共創し続けることが出来たのだと感じています。

求めるのは幅広い好奇心と、よりよい未来を自分なりに考え抜く胆力

――共に働きたい人材像について教えてください。

PKSHAは一人ひとりのWillをとても大切にする会社です。やるべき目の前のことに真摯に取り組みながら、自分のWillに向き合い「こうしたい・こうあるべき」という貪欲さとそれらに向き合い粘り強く考え抜いていく熱量があれば、伴走してくれる仲間を見つけていただけるはずです。

また、主体的に楽しさを見出しながら日々自己研鑽に向き合える方や、何事にも幅広く当事者意識を持ち、こだわりのあるテーマについてはついつい夜通し考え抜いてしまうような方だと、なおさらPKSHAは他にはない刺激的な場所になり得るのではないかと思います。

――最後に、候補者の方にメッセージをお願いします。

私はPKSHAに入社してから、好奇心や情熱は何歳になっても育てられるということを身をもって感じました。

小さな好奇心が大きな情熱へと育ち、行動を伴って実を結ぶかどうかは、これまで育ってきた環境の影響も無視できません。ただ「世の中のために少しでもいいものを生み出したい」という1つの想いのもとに集まった方々と日々社会課題に向き合う環境に身を置くことで初めて、自分自身でもいつの間にか忘れてしまっていた、将又これまで無意識下に置かれて気づくことのできなかった情熱の種のようなものが後天的に発芽していくこともあるのだと思います。

そんな一人ひとりの情熱の種が仲間たちとの対話を通じて芽吹き、最終的に社会にとって価値ある事業へ形を変えていく過程では、楽しいことばかりではなく目を背けて逃げたくなることもたくさんあるかと思います。それでもご自身にしかない「わがままな部分」を隠すことなく、むしろ武器に変えながら仲間とともに誠実にチャレンジをし続けていけば、きっと他では味わえないような経験が積める環境であることはお約束できるかと思います。

「こんな未来はどうだろう?」という自分なりの想いがある方は、ぜひ一歩前に踏み出していただければと思います。新しい仲間を心からお待ちしています!

―INFORMATION―
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