事業とプロダクトを加速させていくアクションドリブンなプリセールスエンジニアチームに
エンタープライズを中心に、AI SaaS製品の提供を通して企業の課題解決を支援するPKSHA Workplace(パークシャワークプレイス、以下PKSHA)。同社は新たなフェーズに向け、組織拡大を進めています。前職でSIの会社でエンジニアからソリューションアーキテクトまでを務め、2023年にPKSHAへ入社した櫻井貴さんは、新設チームの一人目を務めることに。これまでのキャリアやPKSHAの魅力、立ち上がったばかりのプリセールスエンジニアチームについて聞きました。
AI-SaaSに可能性を感じ、より良い顧客体験づくりを目指してPKSHAヘ
――PKSHA入社前のキャリアを教えてください。
2011年に新卒で大手商社を親会社とするITシステム会社に入社しました。入社後はエンジニアとして技術部隊に属し、プロジェクトのトラブル対応やJavaフレームワークを用いたシステム構築の開発標準作りなどに携わりました。入社後5年ほど経った頃にインド系のIT企業と合併し、インドのチームと共に日本市場に向けてカスタマーエクスペリエンス領域でDXソリューションチームの立ち上げから事業成長に関わることに。当初はエンジニアとして参画したのですが、徐々にリーダーポジションを担うようになり、最終的にはこの領域の責任者として国内外のチームをまとめることになりました。
――チームリーダーとしての活躍は、思い描いた通りのキャリアだったのでしょうか。
まったくそんなことはないんです。ずっとエンジニアを志向していて、マネジメントがしたいと思っていたわけでもありません。ただ、この業界には非常に優れたエンジニアがいて、そういった人たちと相対したときに、正直なところ同じ領域でやり続けるのはどうかな?と感じていました。そんなとき、ビジネスとテクノロジーを掛け合わせた「間」の領域で活躍してみるのも良いかもしれないと考えたんです。また、当時はエンジニアの価値が社会へあまり伝わっていないと感じていて、自分がビジネス側に染み出していくことでエンジニアがより評価される世の中を作っていけたらと思ったことも、これまでの歩みの背景にあります
――PKSHAへ転職したきっかけは何ですか。
まず挙げられるのが、より良いユーザ体験を考えようとした時に、ソリューションにAIを含めたいと考えたときがあったのですが、前の環境や自身のそれまでの経験ではやりきれなかった。
次に、SaaSのビジネスモデルに魅力を感じた点も挙げられます。事業成長と人月に依存が高いSIに比べ、ひとつの優れたソフトウェアを作ればみんなに使ってもらえるポテンシャルがあるSaaSはソフトウェアエンジニアにとって魅力的です。AIアルゴリズムがSaaSに乗れば、各企業は個別にAIエンジニアを抱えて独自のシステムを作る必要がないわけですから、SaaSを通してAIが広くエンタープライズ企業に浸透していくと考えています。
また、これまでが外資の企業だったことから、国内発のSaaSに携わってみたかったのも理由のひとつです。そんなときに転職エージェントから紹介されたのがPKSHAでした。面接を通して、戦略を以ってSaaSを広げていこうとしているのが感じられ、PKSHAならこれまでもっていた違和感の先へ行けるのではないかと思い、転職を決めました。
お客様の課題とプロダクト成長の両方に責任を持つことがプリセールスエンジニアの役目
――プリセールスエンジニアとして担っている役割を教えてください。
社内問い合わせをMicrosoft Teamsに集約した「AI ヘルプデスク for Microsoft Teams」の導入時に発生する、お客様の課題を技術的に解決することが業務の7割ほどを占める主たる役割です。残りの3割では、プロダクトチームが描くコンセプトやプロトタイプをお客様に提示しながら、PoCなどの探索的な業務も並行しておこなっています。直近では生成AIを用いた機能の社会実装にも取り組んでいるところです。エンジニアチームともビジネスチームとも関わるハブのようなポジションだと思います。
――プリセールスエンジニアチームとして組織化した経緯を教えてください。
ありがたいことに「AI ヘルプデスク for Microsoft Teams」の需要が非常に高く、また、新しい機能がどんどんリリースされていて、ビジネスチームだけでエンタープライズ企業の持つ要件や個別の課題に対応することが難しくなってきました。一方で、一人ではプリセールスエンジニアとしての役割を将来的にはカバーしきれなくなってくることが見えているため、組織化を目指すに至ります。PKSHAに対してお客様からいただく社内領域の期待値も高まっており、そこに答えるべく現状とり組んでいることはもちろんのこと、ソリューションとして打てる手を広げていきたいです。
――PKSHAでプリセールスエンジニアとして働く面白さや難しさを教えてください。
そもそもPKSHAはアルゴリズムのリサーチやAIソリューション提供も行っていることから、AI-SaaSプロダクトを通してサービスを届けるだけでなく、リサーチして出てきたタネをソリューションとして提供し、さらにプロダクトに落としこんで広くお客様に届けるサイクルがAIの社会実装という文脈でととのっている魅力があります。Workplaceが注力している社内領域の文脈でも、この循環は加速してきていると感じています。
プリセールスエンジニアの難しさとしては、エンジニアチームとビジネスチームのハブのようなポジションともお伝えしましたが、見方を変えると、お客様の要望とプロダクトの成長の両方に精通し・責任を持つ必要があります。顧客とプロダクトや、チームの間に落ちがちな課題を察知して取り除く、時には各チームを動かしていくことになるので、臨機応変な対応力も求められます。
自らの可能性の先へ、線形ではない成長ができることが魅力
――PKSHAに入社して自身が成長したと感じられるのはどんな点ですか。
前職はSIだったため個社ごとに提供価値を考えることが当たり前だったのですが、SaaSに携わるようになって、サービスとして複数企業全体に価値を行き渡らせるためにしっかりと型化や自動化、セルフサービスとして提供をしていく意識は高くなりました。コアとなるプロダクトを複数のお客様に提供しているわけなので、1つの仕組み化が与える効果が大きいので活動にも取り組みやすいです。シンプルなところですとAI関連の情報への感度はあがってきているなと感じています。
――エンジニアがPKSHAでプリセールスエンジニアとして働く魅力は何でしょうか。
社内での情報発信が非常にオープンな点だと感じています。社会実装を意識した最先端の情報をアルゴリズムエンジニアやR&Dのチームが発信していて、しっかりアンテナを張っていればそれらをリアルタイムでキャッチアップできる環境です。日本国内の研究投資が苦しくなってきている中、グループ内でリサーチから社会実装へすばやくつなげる仕組みがある点はPKSHAの強みであり、働く上でも魅力だと思います。
また、エンジニア同士の勉強会やカンファレンス、ハッカソンなども開催されています。与えられた仕事だけをこなすのではなく、こういった場に参加することでさまざまな情報へアクセスできたり、議論したりできる面白さもあります。
プリセールスエンジニアというロールでは、この仕組みを加速させていくことも大事な要素になりえます。
――PKSHAで働くようになって面白いと感じたことを教えてください。
自分もそうですが、事業やチームとも非線形の成長を作り得るということでしょうか。PKSHAがキーワードとして掲げる「共進化」を通して「四則演算じゃない世界」を作るプロセスに関われると思っていて、AIに対する市場の期待値も高く、PKSHA内でも好循環が加速してきており、この成長過程を作りながら楽しむにはいいタイミングで入社させてもらったなと感じています。
強みを発揮するだけでなく、自らの才能を周囲へぶつけ、社会へ届けてほしい
――今後どういったことに挑戦したいですか。
「勝てる仕組み」と「勝ち続ける仕組み」を作ることで、お客様へ提供する価値を大きくし続けることです。私たちが目指すのは、エンタープライズナレッジマネジメントにおけるAI -SaaS製品の業界シェアNo.1ですが、プロダクトをただ導入してもらえば良いわけではないと思っています。企業やグループ内の全部署に展開し、活用&定着させるまでをやってこそのNo.1ですから、直近としてはそれが一番の目標です。そして2〜3年後にはシェアNo.1を作り・継続させるための仕組み作りが必要になるのは明確で、そこへ向けて人材を増やしていきたいと考えています。
――求める人材像を教えてください。
最近、PKSHAのバリューに追加されたフレーズでもある、「アクションドリブン」を一緒にできる方が良いなと思っています。プリセールスエンジニアは、エンジニアのスキルセットを持ちながら事業成長を加速させるポジションです。チームもプロダクトも今は成長の過程にすぎないので、課題を察知してアクションできる人でなければ価値を大きくし続けることは難しいと思います。また、立ち上げて間もないチームでもあるので、チーム作りに関心を持ち、全員で良いチームにしていく視点をもって動けるとより良いと思います。
――最後に、候補者の方へメッセージをお願いします。
PKSHAはまだまだ成長の過程にいまして、個人の持っている個性が活かせるフィールドがたくさんあります。社内にチャレンジしている人がたくさんいる会社ですので、ぜひカジュアルにでも良いのでPKSHAのメンバーと会話してみてもらいたいです!
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